2025年4月、SUPER JUNIORのイトゥクが、自宅への無断侵入被害を受けたことをSNSで明かし、再びK-POP界の深刻なプライバシー侵害問題に注目が集まっています。
イトゥクは自身のSNSで「無断侵入が発生。最近でも常軌を逸したサセンファンが存在していることに驚いた。これで2度目」と語り、過去にも同様の被害を受けていたことを告白しました。さらに、「もし次があれば個人情報を公開し、警察に通報する」と強い警告を発しています。
本記事では、そうした迷惑行為を行う”サセン(私生ファン)”について解説し、K-POP界で実際に起きた悲惨な事例とともに、その深刻さをお伝えします。
サセンとは?

“サセン“とは、韓国語の”私生活(사생활/サセンファル)”を略した言葉で、アイドルや芸能人の私生活に過剰に踏み込むファンのことを指します。
一般的なファンが音楽や活動を通じてアーティストを応援するのに対し、サセンはアーティストのプライベートな時間や空間に侵入し、しばしば違法行為に及ぶこともあります。
代表的なサセン行為には以下のようなものがあります。
自宅や宿泊先の住所を特定し、訪問または監視
スケジュールの尾行、タクシーや飛行機での追跡
個人情報(電話番号・家族情報)の流出
通信手段を通じた嫌がらせや脅迫
サセンの悲惨な事件3選
東方神起 ユンホのオレンジジュース事件

東方神起のユンホは、サセンファンによってオレンジジュースに接着剤が混入されるという恐ろしい事件に見舞われました。
その日、ユンホはサセンからオレンジジュースを渡され、何の疑いもなく飲み干したところ、すぐに気分が悪くなり、病院へと搬送される事態に。
検査の結果、オレンジジュースには接着剤が混入されていたことが判明しました。
ユンホは処置を受け、無事に回復したものの、この事件は彼に深いトラウマを残し、ユンホはオレンジジュースを口にすることができなくなったようです。
この事件をきっかけに、ファンがアイドルへ食物をプレゼントしても、ほとんどの事務所やアイドルは受け取らない(口にしない)ようになりました。
SUPER JUNIOR、サセン・タクシーに追突される大事故

2011年、SUPER JUNIORのシンガポール公演期間中、メンバーが乗っていた車両を追いかけてきた“サセン・タクシー”が最終的に追突事故を起こし、7台が絡む大事故に発展しました。
メンバーのヒチョルは後に、「これまでの日々が走馬灯のように思い出されることが二度とないことを願う」と語り、その瞬間に死の恐怖を感じたことを明かしています。
この事件は、サセン行為が単なるストーキングにとどまらず、異常な追っかけ行為がいかに危険であるかを痛感させる出来事となりました。
NCT ジェヒョンの宿泊ホテル室内に不法侵入・無断撮影される
2022年10月に行われたNCTのアメリカツアー中、ジェヒョンが宿泊していたとされるホテルの室内映像が、2023年8月にSNS上で拡散され、大きな波紋を呼びました。
あるファンがSNSに投稿した動画には、ジェヒョンが滞在していたホテルの部屋と思しき内部がはっきりと映し出されており、映像が広まるとすぐにNCTファンからは「これは明確なプライバシー侵害だ」「犯罪ではないのか」といった非難の声が殺到しました。
しかし不法侵入したサセンは反省の色を見せず、未だに投稿も消されていない状況です。
サセン行為の影響とK-POP界の対応
サセンの行為は、アーティストにとって単なる迷惑にとどまらず、深刻な精神的・身体的被害を及ぼします。
プライバシーの侵害、ストレス、不眠、そしてパフォーマンスの質への悪影響。さらに、所属事務所や共演者、時には一般市民まで巻き込まれる事態になることもあります。
多くの芸能事務所は、サセンに対して法的措置や出入り禁止、ブラックリスト化などの対応をしていますが、根本的な解決には至っていません。
まとめ
K-POPアイドルもまた、一人の人間です。
過度な執着は、応援ではなく加害に変わってしまいます。
健全な距離感を保ち、互いに尊重し合える関係こそが、本当の「ファンとアーティスト」のあるべき姿だと思います。
今後のKPOP界では、サセンによる悲惨な事件が増えないよう祈るしかありません。


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